1.施工体制
下請け業者を多く入れる施工体制には、「余計な経費が発生する」「責任の所在がはっきりしなくなる」「お客様にとって作り手の顔が見えにくくなる」などの問題があります。
お客様が気に入った住宅会社があったとしても、実際にその会社の人間が家を造るとは限りません。どのような施工体制をとっているのか、目を向けておくことが大切です。
家を建てることは、今後何十年間、ご家族が共に過ごす場を確保するということであり、その家づくりのパートナー、すなわち施工業者は、お客様の人生の一部を託しているとも言える、重要な存在です。
そこで重要なのが、業者選び。大小様々な工務店、ハウスメーカーがある中、本当に後悔しない仕事をしてくれる業者を見つけるためのポイントを以下にまとめました。ご参考にしてください。
お客様が気に入った住宅会社があったとしても、実際にその会社の人間が家を造るとは限りません。どのような施工体制をとっているのか、目を向けておくことが大切です。
現場の仕事ぶりや職人の態度、現場の清掃や整理整頓の様子を見れば、その会社の姿勢や気質は、感じ取れるものです。堅実な元請け会社であれば、やはり現場の様子もしっかりしていますし、仕事に対する熱意も伝わってくると思います。
お客様にとって建築会社は、家づくり、夢づくりを共に行うパートナー。お互いに対等な立場で信頼し合える会社であってほしいものです。その決め手はずばり、代表者の人間性やポリシー。
経営者の気質は、必ず会社の体質や仕事ぶりに現れます。社員や職人にも浸透します。お客様を大切にし、良心的な家づくりを信条とする社長なのか、金儲け第一主義なのか。営業マンの言葉や表情をよく見れば、不思議とそれが分かるものなのです。
また、中小の建築会社であれば、社長がすべてのお客様と面談を行うことも珍しくありません。お客様はそういった機会に、信頼関係を築ける人物なのかをよく見て頂きたいと思います。
建築会社の経営状態も、大切なチェックポイントです。家は何十年にもわたって使い続けるもの。経営がおぼつかないような会社であれば、工事完了後の保証やアフターケアに大きな不安が残るからです。もちろん、会社が工事中に倒産してしまっては元も子もありません。
今の時代、大きな看板を掲げている会社が、必ずしも健全であるとは限りません。その会社の経営実態を知るのは簡単ではありませんが、ホームページなどで、会社の規模や資本金、最近の施工実績などをできる限り調べておき、信頼に足る業者を選びましょう。信用調査会社のデータが入手可能であれば、それも一つの指標となります。
技術、品質、人材、コストパフォーマンス、メンテナンスなど、各社が何を特長としているのか、そしてお客様にきちんと説明できるのか、営業マンなどに尋ねてみると良いでしょう。営業マンが自社の商品の良さを理解できていない会社は、その誠意や信頼度において疑わしいと見るべきです。